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本年も宜しく&年末年始のネタを一言斬り [雑記いろいろ]

明けましておめでとうございます!

12月は仕事が忙しいし、寒いし(家の暖房が調子悪くて室温が15度位にしかならない・・・)、なんやかんやと色々あって、すっかり更新を怠っておりました。。。

年も明け、今日から仕事始めなので、ブログも更新してみようかと。
久々なので、毒舌の勘所も鈍ってるので、最近の芸能ネタを一言コメントにて。

■木村祐一&辺見えみり、結婚へ

個人的には全く興味のない2人ですが、新年早々、おめでたいネタという事で。

   

2人はTV番組の共演で知り合い、交際がスタートしたそうで、近々に結婚報告があるらしい。
にしてもだな、もし、本当に結婚となれば、キム兄は3度目だそうだ。

TVを観る限り人相は悪いが、性格は良さそうなんだけど、ホント、どーでもいいんだけど、42歳で再々婚。しかも、離婚が一昨年。

何か根本的に人間として「欠落」してる部分があるんじゃないだろうか?
ちょっと気になるなぁ・・・

■みのもんた手術までTVに出すのか!?と今年の紅白

今日のTBS「朝ズバ!」でみのさんの紅白舞台裏&手術完全密着、やってたね~。
紅白の舞台裏は分かるけど、手術シーンまでTVに写すかね、普通。
もっとも、すでに彼は「普通」の人間のレベルを超えてはいるがね。


↑仕掛けは大掛かりだったけど、演出的には全然面白くなかったなぁ、この場面。

今年の紅白、相対的には連年よりは面白かったかも。

別にみのさんのシャベリが良いとか、全体的な演出が良いって訳じゃあないけど、何となく全体的に「本気で頑張ってます!!」感が伝わってきたのが良かったかも。

個人的には、ゴリエのダンスが一番良かったなぁ。
あんなに大勢のダンサーがいながらも、一糸乱れない踊りはホント素晴らしかった。

あと、赤組の視聴率No.1の倖田來未も良かったね。


↑気持ち、もう少し露出あってもいいんじゃなかと思ったけどね。

あと、あと、20年目にして初出場した渡辺美里も良かった~。
最後、ちょっと目元に涙が浮かんでたのも印象的だった。

■格闘技番組の意外と期待ハズレ感

今年の格闘技番組、正直ちょっと期待はずれ。

特に吉田vs小川戦は期待が高かっただけに、「え、こんなベタなオチかい!」って感じ。
小川の惨敗1人ハッスルも寒いし、吉田も俺流を貫くし。
番組なんかさ、予定より早く試合が消化されて後半30分は試合の再放送だもんなぁ。
あれじゃあ、紅白には勝てんよ。

また、視聴率ではトップだった金子賢も、寒いにも程がある。
意気込みは十分感じられたし、彼なりに頑張ったんだろうけどさ、あれは試合じゃないな。
小学生と大人の喧嘩。つーか、子供が大人にじゃれてるレベル。

そもそもだね、金子の体が全然出来てない。
格闘技の技を覚える前に、格闘家としての基本的な体を先ず作れと言いたい。

あと、こいつには一言いいたい。

おい、ブタ、お前はもう死んだ方がいい。
格闘家として情けないと言う以前に、人間の生き様として情けない!

■イチロー、役者としても一流!?

昨日の古畑、見た?

  

私も一応見たんだけど、イチロー結構頑張ってた。
「演技は最高!」「ウマイ!」とは、言いがたいが、まあ、思ったよりは良かったかも。
そこら辺の肉体派三流役者(モッコリもこみち、とか、永井大とか)よりは、全然ましな感じ。

私的には、イチローの演技より、正和サマの衰えの方が気になったなぁ。
和サマは、1943年8月1日生まれの62歳。
桂三枝、橋幸夫、加賀まりこ、中尾彬とかと同じ年。

上記メンバーはすっかり「ご年配」的な扱いのタレントなので、そう考えると、まだまだ現役の「二枚目」で頑張る姿は頼もしいが、アップになったときに「肌のたるみ」は、もはや隠し切れない・・・

ちょっとのつもりが、結構長々と書いてしまった・・・


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渡辺謙&南果歩が結婚「SAYURI」の宣伝を狙った絶妙なタイミング!? [雑記いろいろ]

渡辺謙と南果歩が12月3日に電撃入籍してたそうだ。

謙さんは今年の4月に、前妻との泥沼離婚劇を終えたばかりで、果歩さんは5年前に現・中山美穂の夫である辻仁成と離婚をしてるから、2人ともバツイチ再婚となった訳である。

まあ、私個人は謙さんにも果歩さんにも全然興味がないので、かなりどうでもいい話ではあるが、やはり気になるのが「何故このタイミング?」である。

謙さん的にはやっとの思いで4月に離婚が成立したから、なる早で再婚したかったのかもしれないんだけど、何となく「意図的な」を感じるんだよねぇ。

そう、その「意図的な」とは、謙さんのハリウッド進出3作目となる、映画「SAYURI」の宣伝効果を狙ったタイミングでの結婚報道である。

映画の公開が今週末10日(土)なので、タイミング的には超~絶妙だと思わん?
今日報道が出て、明日の8日(木)にスポーツ紙の一面を飾って、次の次の日に公開初日。。。

みたいな・・・
まあ、たまたまなのかもしんないけど・・・

ハリウッドスターが、自分のゴシップネタを使って「話題」=「宣伝効果」を狙うって、普通にやってるみたいだし、やっぱあれかね、謙さんも色んな意味で、「ザ・ハリウッド・スター KEN WATANABE」ってことなんのかね~。

別にどーでもいい話だけどさ。

それにしても南果歩、最近は作家としてはちょっと停滞気味の辻仁成から、ザ・ハリウッド・スター KEN WATANABEへ、まさに華麗なる転進ってところですなぁ。

なにはともあれ、おめでとうございます。


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北斎展ですっかり北斎にはまってしまった~ [雑記いろいろ]

昨日は待ちに待った北斎展にようやく行って来ました!

別に浮世絵の熱烈なファンとかではないけど、やはり日本を代表する画家である葛飾北斎の大型展示会と言うことで、これはもう行かない訳にはいかんわな。

昼の13;00頃に現地に着いたのですが、入場制限がかかっており、なんと1時間待ち!!
昨日はそれほど寒くはなかったけど、それでも1時間の立ちっぱなしで待つのは辛かった。。。
で、やっとの思いで館内に入ったはいいが、当然超混雑してて絵を見るのだけ一苦労でした。。。

でもね、こんなに大変な思いをしてまで、見る価値はあったね。
とにかく、言葉を失う位に素晴らしい数々の展示作品に圧倒されました。

私のお目当ては、やはり一番有名な「冨嶽三十六景」シリーズ。


↑「冨嶽三十六景 凱風快晴」 通称「赤富士」ってやつ。

上記の赤富士は超有名なので、誰もが一度はお目に掛かってるでしょうが、これ以外にも多数の有名な作品が、一挙に並んでる様はなんとも言葉では表現できない感動がありましてね。
今から100年以上も昔の版画が、もう目の前20cm位の所にあるんだからね。

このシリーズには、他にも「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」があり、私的にはこちらの作品の方が興味深かったですね。

これね、写真でみると伝わってこないけど、実物を見るとホントにこの波の表現が圧倒的!
海上に浮かぶ船を今にも飲み込もうとする、波のダイナミックさとか、荒々しさ、そして水の滑らかさや水しぶきが、実写以上の迫力・臨場感を醸していた。

北斎は浮世絵師として有名なんだけど、晩年期は肉筆画の傑作も数々残してて、私の個人的な感想としては、版画よりも、むしろこれらの肉筆画の方は心に残ってます。


↑「鷹」

上記の「鷹」のそうなんだけど、数多くの動物や植物などの「花鳥画」が描かれていて、特に鳥の表現については「え、これって写真じゃないの?」っと思うほど、羽の質感や足筋の表現が抜群だった

今回、約300店ほどの展示品を見て改めて感じたのが、どの絵についても「構図」が見事だった。

私は映画なんかではいつも気にしてるんだけど、映画にしろ絵画、写真、あるいは漫画など、「何か素敵だな」っと感じる視覚体って、すべて「構図」の美しさにあるんだと思う。

「美しいもの」って、人間の目に触れた瞬間、脳に視覚情報が伝達される前に、もう感覚的に「あ、キレイ」「あ、美しい」って感じるんだと思うし、その「美しい」って感じる時のポイントが、「構図」=「物事の全体のバランス」なんじゃないかなぁ。

そのことを今回の北斎展で改めて感じましたね。
頭で理解・解釈する前に、「あ、この絵、超いい」って思った作品は、冷静に頭で考えると、全てが絵としてのバランス(構図)が絶妙でした。

勿論、北斎の作品は構図だけでなく、基本的なデッサンも桁違いにすごくて、細部に至る書き込みや表現は、とても人間の成せる技とは思えなかったけどね。

まあ、そんなこんなで、すっかり、北斎の余韻に浸ってしまった私。
当然のごとく、「何かお土産を買わねば」と、お土産コーナーへ。
ここもね、もうスゴイ人だかりで大変だった。。。

北斎展のカタログにするか超迷ったんだけど、この手の美術展のカタログって、しばらくすると全然見なくなるので、もっと実用的なお土産にすべく、かなりベタなものだけどTシャツを買った。

最初は2枚も買うつもりがなかったけど、どうしても1枚に絞りきれなくて、まあ値段も1枚2500円と超お安かったので、両方とも購入しました。
家に帰って早速試着。かなり満足しております♪特に獅子の方。

北斎展は12月4日(日)までと、あと1週間で閉幕となってしまいますので、都内近郊にお住まいの方は是非に足を運んでみてください。
マジの話、1500円でこれほどの満足感を味わえるのは、めったにありませんよ!必見です!!!

オススメ度:★★★★★

■北斎展の公式サイトはこちら。
http://www.hokusaiten.jp/index_jp.html

あと、北斎関連の書物は沢山あるのですが、やはり入門編とし気軽に入っていくには、石ノ森章太郎先生の漫画「北斎」が断然にオススメですね。

北斎 (上)

北斎 (上)

  • 作者: 石ノ森 章太郎
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 1996/11
  • メディア: 文庫


北斎はなんと90歳まで生き続け、その死の間際まで精力的に創作活動をしていたと言うバイタリティの持ち主で、その永きに渡る生涯を漫画ならではの表現で非常に解り易く、しかも浮世絵を思わせるような素晴らしいペンタッチで書かれた、石ノ森先生の名作だと私は思ってます。

オススメ度:★★★★☆

他には、ちょっと変わった趣向ではありますが、高橋克彦先生の「北斎殺人事件」なども、オススメできますかね。北斎の歴史小説ではありませんが、謎に満ちた人生を送ってきた北斎の秘密と現代のボストン美術館で起こった殺人事件との因果関係に迫るミステリー小説です。

高橋先生の「写楽殺人事件」に続く、浮世絵シリーズの第2作になっています。
これもね、ホントに良く出来たミステリー小説ですので、かなりオススメです。

北斎殺人事件

北斎殺人事件

  • 作者: 高橋 克彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1990/07
  • メディア: 文庫

オススメ度:★★★☆☆

この機会に是非読んでみてください~。


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ついに激写!599999→600000HIT&和泉元彌が逮捕だってさ。 [雑記いろいろ]

念願かなって、ついに激写に成功しました!

やっぱ、数字がキレイな並ぶと気分がいいもんですなぁ~。
今度はダミアン(悪魔)の数字「666666」ですかね。

にしても、ブログを始めて約10ヶ月。
最初の頃はほぼ毎日更新してたのに、今月はまだ7記事目。。。

まあ、これからもマイペースで頑張ろう~っと!

あと、ホントにどーでもいい話だけど、和泉元彌が駐車違反で逮捕されたそうだ。

何でも、パーキングエリアに駐車した際に、規定の60分を超過して違法に駐車していたそうで、それに関して警察庁から6回も出頭を求められたが、ず~と無視したまま罰金を支払わず、今回、道交法違反(駐車違反)の容疑で逮捕されていたそうで、罰金1万円を払って釈放。

罰金1万円・・・。
一時はトリプルブッキングする程に人気だったのにさ、罰金1万円で釈放だってさ。
なんともセセコマシイ話である。

今や既に伝説と化している、プロレス参戦でのカラテチョップと言い、全く何を考えているのか・・・
つーかさ、もうここまで堕ちると、呆れると言うより単純に哀れって感じ。

でもさ、このレベルまで来ると次の展開が難しいよなぁ。
もうこうなったら、「ヘアヌード写真集発売!」とか、「AV男優に挑戦!」じゃないと、話題にもならないかもしんないね~。

ああ、みっともない・・・


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「生協の白石さん」不思議な本が売れる世の中だなぁ~ [小説いろいろ]

現在、ベストセラー街道を独走中の本、「生協の白石さん」。
みなさんはもう読みましたか?

生協の白石さん

生協の白石さん

  • 作者: 白石 昌則, 東京農工大学の学生の皆さん
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/11/03
  • メディア: 単行本

「え、そんな本聞いたことない」と言う、ちょっと時代遅れぎみのあなたのために簡単に紹介すると

「生協の白石さん」とは、東京農工大学生協職員の生協の職員である白石さんのこと。
生協では、学食や売店に対する学生の意見を募る一言カードなるものがあるそうで、普通は、「学食がまずい!」とか、「どこどこのノートを陳列して」とかを受け付けて、それらに対して回答してるんだけど、中にはフザケ半分で書いた学生の「恋の悩み相談」「人生相談」とかもあるんだとさ。

で、白石さんはそれらフザケ半分の一言カードに対して、時にはユーモアに、時には真剣に回答をしてあげる方だそうで、そのことがネットを中心にクチコミで話題となり、この度、その一言カードと回答を1冊の本として出版したのが、「生協の白石さん」なる本な訳さ。

■生協の学生と白石さんのやり取り

【学生】
「一人暮らしでさびしいので話し相手になってくれたり、ごはんを作ってくれたりする便利な美少女ロボットがほしいです。」(西尾謙一)

【白石さん】
「生協で上記の様なロボットは購入できませんし、おそらく生協以外でも購入は難しいでしょう。
しかし、このような願望に依存しない大学生活を送っていただくことを強く望みます。
お名前欄お見受けして感じたのですが、もし本名でこのようなひとことカードを提出する度胸があれば、この先どんな困難でも乗り越えられる気がすますよ!」(白石)

まあ、こんな感じのやり取りが、100ページあるかないかの中で展開されます。
別に小説でもないし、エッセイでもないし、何とも不思議な味わいの本で、しかもページ数もすごく少ないので、30分もかからずに読み終えてしますのです。

とにもかくにも、この本は白石さんの「ユーモアあふれる人格」に全てが委ねられており、全編を通して展開される、「ほのぼの」感が好きな人には、かなりはまることま間違いないでしょうね。

ちなみに、私の友人、「34歳・のんびり系・独身・女性」は、かなりはまってました。
私はと言うと・・・ねじまがった性格なので、「けっ!」とか思っちゃったりしましたけどね。。。

オススメ度:★★☆☆☆

生協の白石さん

生協の白石さん

  • 作者: 白石 昌則, 東京農工大学の学生の皆さん
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/11/03
  • メディア: 単行本



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「ハウルの動く城」発売記念、宮崎作品一挙レビュー!! [映画いろいろ]

昨日、「ハウルの動く城」が発売されましたので、これに合わせて本作と旧作をざっくりと振り返って見たいと思います~。

オススメ度:★★★★★「もののけ姫」

もののけ姫

もののけ姫

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2001/11/21
  • メディア: DVD

ストーリー性、メッセージ性、作画、音楽などなど、どこをとっても最高の完成度に仕上がってる作品だと思います。宮崎監督自身が「この作品で引退する」と公言したのは有名な話だが、確かにこの作品には宮崎監督の全てが詰まってる、まさに渾身の一作だったのでしょうね。

特に私が好きなのが、この作品が持つメッセージ性で、「自然と人間と動物の共存」「日本における神の存在と神話」「人間社会の文明の発達」、そして「生と死」、などなど。。。

こうやって文章で書くと非常に小難しいく、とても一般受けするとは思えないメッセージの数々なのだが、アニメーションと言う表現を用いることによって視覚的に分かりやすく、さらに、神秘的な歌声が魅力的だった米良さんの歌う主題歌や音楽と相まって、すんなりと入っていった。

この作品に対しては、結構否定的な見解が多く、それらの多くは「意味が分からない」「話がごちゃごちゃしてる」と言ったものだったが、私個人が思うには、宮崎監督はこれらのメッセージを押し付けるのではなく、視聴者自身が感覚的に感じたり、何か感じ取ったことを自身で考えて欲しかったんじゃないかと思いますね。

みなさんはどう思いますか?

オススメ度:★★★★★「天空の城ラピタ」

天空の城ラピュタ

天空の城ラピュタ

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2002/10/04
  • メディア: DVD

この作品も好きですねぇ。
多分、一番多く見てるのがこの作品だと思います。

アニメーションの持つエンタテイメント(娯楽)性としては、究極的な仕上がりだと思います。
多分この映画が宮崎監督のもつ力量を全て発揮した、ある意味で最初の作品なんじゃないかなぁ

特筆すべきは、やっぱり空中都市ラピュタの造形というか、表現でしょうね。
ラピュタは人間にとっては憧れであり、まさに伝説都市の名に相応しい夢の世界ですね。
あの世界観を表現するそのイマジネーション、もうこれは宮崎監督しか出来ないでしょうね。
この映画を見ると改めて、「やっぱ、宮崎監督って天才なんだなぁ」って感じます。

オススメ度:★★★★☆「千と千尋の神隠し」

千と千尋の神隠し (通常版)

千と千尋の神隠し (通常版)

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2002/07/19
  • メディア: DVD

言わずと知れた、まさに国民的映画。

初見の際には、ただの「単純娯楽作」として楽しんだのですが、2回、3回と見ていくと、千尋の成長物語でもあり、日本の風土と神々の関係性であもり、「もののけ姫」をより娯楽色強く、軽快に表現した作品なんじゃないかなぁっと感じた。

湯屋に出てくる、全国の様々な神々の表現は「巧いなぁ~」の一言につきるもんね。
特にカオナシの表現とキャラクター設定なんかは、天才宮崎にしか成し得ない技でしょうね。

オススメ度:★★★★☆「風の谷のナウシカ」

風の谷のナウシカ

風の谷のナウシカ

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2003/11/19
  • メディア: DVD

宮崎監督の原点であり、彼のもつアイデンティティーが一番示された作品。

多分、現在の宮崎監督であれば、このような作品を作ることは簡単だと思いますが、まだ、現在ほど評価されていなかった20年近く前にこの映画を作らせて製作者(徳間書店)はホントに偉いと思う

今見ると、内容的には普遍的と言うか、現在にも通じる「自然と人間」「生と死」「文明社会への批判」などを盛り込んでいるので、非常に興味深いのだけれども、はやり20年近く前の作品なので、ア
ニメーションとしての表現に年代を感じてしまうのは否めない。

ちなみに、映画版のナウシカは、漫画版の途中までの話しになってます。
漫画版はちょっと悲しい結末になっておりますので、興味あるかたは是非読んでください。

ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」

ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」

  • 作者: 宮崎 駿
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2003/10/31
  • メディア: 大型本


オススメ度:★★★★☆「ルパン三世 カリオストロの城」

ルパン三世 - カリオストロの城

ルパン三世 - カリオストロの城

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2001/04/26
  • メディア: DVD

これもね、ホント面白いよなぁ~。

TVシリーズには無い、宮崎アニメらしいエッセンスや趣を十分に発揮してて、「これぞ、エンタテイメント!!」って感じで、まったく飽きさせることがないんだよね。

私が好きなシーンは、ちょっとマニアックかもしんないのだが、ルパンがクラリスを助けにお城に忍び込むんだけど、そこでお城の急斜面の屋根を走りながら飛び渡るシーンがね、「これぞ、アニメならではの表現力!!」と、思わず手を叩いてしまったことあるなぁ。
ああゆうシーンは、実写でもCGでもダメで、アニメならではの豊かな表現力で成し得る技だね。

ラストのクラリスと銭形の有名な会話シーンは、何回観ても絶品だしね!

オススメ度:★★★★☆「魔女の宅急便」

魔女の宅急便

魔女の宅急便

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2001/06/08
  • メディア: DVD

この作品っていつも不思議なんだけど、「ここがスゴイ!!」「ここが傑作!!」って言う所が微妙に当てはまらないんだけど、多分、「天空の城ラピタ」の次に多く観てると思う。

メッセージとしては、ひとことで言うと「少女の成長物語」ってことなんだけど、単純にそれだけには終わらないし、かといって何か心にズシリと残るメッセージがある訳でもないしなぁ。

ただいつもこの作品を観終わると、「ほのぼの」「爽やか」「軽やか」みたいな感情になるんだよね。ラストで荒井由実(ユーミン)の名曲「やさしさに包まれたなら」が流れてながら、キキが空を飛ぶシーンとか観ると、ホント「心が優しい気持ち」になるからね。

そう考えると、ある意味では宮崎作品の一番の傑作なのかもしんないね。

オススメ度:★★★★☆「となりのトトロ」

となりのトトロ

となりのトトロ

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2001/09/28
  • メディア: DVD

「お母さんが子供に見せたい映画」ナンバー1でしょうね、この作品は。
もう、ホント単純に童心に帰れると言うか、心温まるファンタジーと言うか、ね。

話はちょっとズレルけど、ジブリ美術館にあるネコバス、もうちょっと大きく出来なかったのかなぁ
3~4年前に姪や甥を連れて行ったんだけど、姪甥は勿論、私もネコバス見たさに行ったようなもんなのにさ、ホント小さいのよ、こじんまりしちゃってると言うか。。。

まあね、小学生以下の小さい子にはちょうど良いサイズなんだけど、私からすると「映画の大きさと違いすぎ!!!」、この一言に尽きましたね。

オススメ度:★★★☆☆「ハウルの動く城」

ハウルの動く城

ハウルの動く城

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2005/11/16
  • メディア: DVD

宮崎アニメの最新作なんだけど、昨年の公開時はどちらかと言うと批判的な意見が多かった訳だが、私自身は決して嫌いな作品ではないんだけどね。劇場でも2回も観たしさ。

まあ、確かに話が難解というか、色々な要素を詰め込みすぎた感は否めず、しかも、それらを処理し
きれなかったことは事実なんじゃないかな。

「もののけ姫」にしても、様々な要素を詰め込んでいて、最終的には監督自信が回答を提示せずに、「正解は観たあなた自身で考えてください」と言うような結論に導いていないんだけど、この作品に関しては、ちょっち「投げっぱなし」感は否めないんだよね。

とは言え、アニメならでの表現力、イマジネーション力としては、過去の宮崎作品でも最高レベルには達してると思うけどね。

オススメ度:★★★☆☆「紅の豚」

紅の豚

紅の豚

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2002/03/29
  • メディア: DVD

ある意味で、宮崎作品の異色作になるんじゃないでしょうか。

宮崎作品は基本的には万人向けであり、大人も子供も楽しめるって言うのが売りな訳だが、この作品に関してはもう完全に「大人向け限定」って創りになってる。

「飛べねぇ豚は、ただの豚だ」
この一言に宮崎監督の考える「大人の男」=「ダンディズム」が現れてると思いますね。

まあ、決して詰まんなくはないんだけど、他の宮崎作品がどれもこれも傑作ばかりなので、個人的な評価としては、一番低くなってしまいますね。。。

「ハウルの動く城」は新作と言うこともあり、現在22%OFF&送料無料なので、まだ観てない方はこ
の機会に買ってみてはいかがでしょうか?

ちなみに、私は当然のことながら、全作品を持っております!!


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紀宮さま(のりピー)のご結婚に思うこと・・・ [雑記いろいろ]

数年前には、「結婚できるのか!?」などと、巷では密やかな噂がたっていた紀宮さま(僕の周りでは通称のりピーの愛称で親しんでいた)が、本日ご結婚式を挙げられた。

にしても、20代の頃から何人かの候補と言うか、噂はあったものの、あっという間に30歳を迎え、「マジでヤバイのでは?」っと、私も酒の肴に友達と話してはいたけど、はなりそこは皇族の方、40歳手前に36歳で滑り込みセ~フっと言ったところである。

今回のご結婚でホントにビックリしたのが、皇族に生まれても民間に嫁いでしまうと、「一般人(国民)」になってしまうと言うこと。今回、36歳にして初めて「戸籍」を持つんだってさ。

昨日までは、「皇族」として、日本人の「象徴」の1つ(人)であった人間が、次の日には日本人の「一般国民(普通の人々)」だからね、なんともスゴイ話である。
国民として戸籍を持ったと言うことは、住基ネットに登録もするし、納税の義務も発生する訳でしょ。
今までは国民が納税したお金で日々生活してた訳なのに、何とも不思議なお話だよなぁ・・・

しかもだよ、天皇家の血筋と言うことは、歴史をず~っと遡ると、初代天皇である神武天皇になる訳で、神武天皇と言えば歴史の教科書で紹介される日本書紀で「日本の神話上」の初代天皇な訳であって。。。何とも壮大な話である。

※買ってはみたものの、全く読み進むことのできない「日本書記」

日本書紀〈1〉

日本書紀〈1〉

  • 作者: 坂本 太郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1994/09
  • メディア: 文庫

そんな壮大な血筋で、今までは雲の上の存在として、気軽にお目にかかることの無かったのりピーが、場合によってはイオンとか、西友とかのスーパーマーケットで見ることもあるかも知れないのか。
何かね、のりピーが99円のネギとか、半額シールのついた298円の豚バラ肉とかと買ってる姿って、見たいようで見たくないような・・・微妙な心境にはなるね。

まあ、とにもかくにも、皇室家の久々のご結婚話と言うことで、一般国民としては嬉しい話題ではありますし、のりピーも幸せそうなので、何よりではありますな。

にしても、私自身は右翼でも左翼でもないので、天皇制については賛成・反対のどちらにも属してはいないのだけれども、今回ののりピーのご結婚問題、皇太子ご夫妻の子女、綾子さまに関連する女系天皇問題など、日本の天皇制にまつわる問題が浮き彫りになってきてますね。
時代と共に天皇制についても変っていくのでしょうかねぇ・・・

■天皇にまつわる本なのですが、かなり面白いです。
 全然難しくないので、興味ある方はこの機会に是非どうぞ。

天皇はどこから来たか

天皇はどこから来たか

  • 作者: 長部 日出雄
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2001/04
  • メディア: 文庫


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「もっと、生きたい」「シャトウルージュ」新旧を代表する駄本をメッタ斬り [小説いろいろ]

最近、仕事が忙しくで難しい本の読むのが辛かったので、普段は絶対に読まないような、所謂「駄本」を冷やかし半分で読んだので、ストレス発散がてらメッタ斬りちゃいます。

まずは、これ。ネット小説家(?)Yoshi先生の「もっと、生きたい・・・」。

「もっと、生きたい…」

「もっと、生きたい…」

  • 作者: Yoshi
  • 出版社/メーカー: スターツ出版
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 単行本

Yoshi先生の本は、大ベストセラーとなった「Deep Love」を読んで小説としての存在自体が「ありえね~」レベルだったので、もう2度と読まないを誓ったのですが、友達に「もっと、生きたい、歴史に残る駄作だから、違った意味で読んだ方がいいかも」と言われ、読んでみることにしたのですが・・・

Yoshi先生のオフィシャルサイトより。

「あまりの過激さゆえ書籍化は不可能とされYoshi自らが封印。
 しかし、4年の時を超え…  読者からの強い要望がYoshiの封印を解き放った!!」

だとさ。

「あまりの過激さゆえYoshi自らが封印」ってさ、一生封印してろっつーの!
「読者からの強い要望がYoshiの封印を解き放った!!」ってさ、解き放つなつーの!!

もうね、バッサリと斬り捨てます。
100歩、いや1000000歩譲っても、これは小説とは言えない。
つーか、小説と認めてはイケナイ。

まず、内容以前の問題として、そもそも、小説としての最低限の体をもっていない。
ネット発なので文章が横書き、読者の対象が若者前提なのでひらがなばっかし、文章自体の表現が有り得ないほどに稚拙で、「全国小学生作文コンクール」の作文よりも低いレベル。

こんなものを、よくもまあ、「小説」として出版できるものだなぁ、っとある意味で関心すら覚える。
さらに、内容がまた、ホントにくだらない。

ある日突然、携帯電話に謎のメールが送られてくる。そして、そのメールを見た人物の肉体の一部(目、耳、足とかと)が忽然と消えてしまうと言う、不可解な事件が起こる。
何故、肉体が消えてしまうのか?消えた肉体はどうなったのか??
そして、メールを送ってった犯人は一体誰なのか???

まあ、こう書くと「ちょっと、面白そうなホラーミステリーじゃない?」と思った方、それは私の表現に騙されただけで、大きな勘違いなのです。

書評の掟として、あえて「オチ」は書きませんが、この「オチ」がホントにヒドイ。
つーか、唖然とさせられる!
「はぁ、なんじゃそれ、ありえねーだろー、そんなの!!」って感じ。
それこそ、質の悪いホラー漫画でも有り得ない「オチ」です。

アマゾンの中古で超安売りしてますので、私と同様にどれほどヒドイのかを確かめるのもありかと思いますよ、21世紀を代表する「駄本」の1冊であることは間違いないので。

オススメ度:★★★★★(21世紀を代表する「駄本」を体験すると言う意味で)

もう1冊は、「元祖・駄本作家」、渡辺淳一先生の「シャトウルージュ」。

シャトウルージュ

シャトウルージュ

  • 作者: 渡辺 淳一
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/11
  • メディア: 文庫

「ドレサージュ(調教)によって女は変貌する」by帯びのコピーより

なんとも、下品な表現である。
つーか、ヒドイ女性蔑視である。

内容は、エリート医師とお嬢様育ちの美しい妻。2人の愛情はすっかり冷め、1年以上セックスをしていない。そんな冷め切った2人の関係に再び火を点すべく、夫はフランスのある組織に妻をドレサージュ(性の調教)を依頼するのである。フランスにある秘密のシャトウ(城)で繰り広げられる、様々な性的ドレサージュによって、妻は見る見るうちに変貌を遂げていく。帰国した妻とのセックスに、今までにない満足を得る夫であったが、妻の心は夫の元を離れ、ある行動にでるのであった。。。

エリート医師が妻へ性的ドレサージュを行う。
なんじゃ、それ!? しょーもない、三文エロ小説と何ら変らない低俗な設定に辟易である。
映画にドラマに大ヒットを飛ばした「失楽園」もしょーもない内容だったけど、この作品もそれに勝るとも劣らずのレベルである。

最近の淳一先生は、「現代人の愛の不毛」を好んで書くようで、現在も日経新聞に違った意味で大好評連載集の「愛の流刑地」、通称「愛ルケ」でも「シャトウルージュ」同様に、中年オヤジの既に勃つことも、射精することもないであろう、股間を刺激し続けているのである。

日経新聞・11月3日の「愛ルケ」より、

「1日、なにもすることもなく、ひたすら日が過ぎるだけを待つ。そんな男にとって、自慰ほど気持ちが安らぐ行為はない」
「(注:主人公は罪で拘留中)自慰こそ、身柄を拘束された男の、唯一の反抗の手段でもある」

上記を読んで頂いてお分かりのように、内容以上にヒドイのが小説としての表現である。
「そんな男にとって、自慰ほど気持ちが安らぐ行為はない」
「自慰こそ、唯一の反抗の手段でもある」

・・・・・・・。

「シャトウルージュ」&「愛の流刑地」、これが本当に直木賞作家の書く書物なのだろうか?
こんな人が現在の直木賞の選考委員をしてるとは、何ともお粗末な話である。

オススメ度:★★★★★(日本を代表する大家の「駄本」を体験すると言う意味で)

Yoshi&渡辺淳一。新旧を代表する大作家の「駄本」、「ホントにダメなのか?」と疑問を持った方は、是非、この機会にお試しあれ!

「もっと、生きたい…」

「もっと、生きたい…」

  • 作者: Yoshi
  • 出版社/メーカー: スターツ出版
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 単行本

シャトウルージュ

シャトウルージュ

  • 作者: 渡辺 淳一
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/11
  • メディア: 文庫


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本田美奈子さん死去。何とも悲しい・・・ [雑記いろいろ]

今、夕方のニュースを見てたらビックリしました。
本田美奈子さんが急性骨髄性白血病で亡くなったそうです。

今年の初め頃に、病気で再入院と言うニュースをワイドショーで見たときはまさか死ぬとは思わなかったので、ホントにビックリとしか言いようが無い。しかも、まだ38歳だったそうです。

私が中学生頃に超細~い腰を振り乱しながら熱唱した、「1986年のマリリン」で大ブレイクして、以後も「Sosotte」「Temptation (誘惑)」「HELP」「孤独なハリケーン」など、ヒット曲を連発してて、当時私もかなり彼女の曲は好きだったなぁ。

彼女は所謂「アイドル」でありながら、明らかに他のアイドルと違い、歌唱力がずば抜けていたので、ザ・ベストテンとかで唄うのを楽しみにしてた記憶あるもん。

彼女のヒット曲の中では、「パパはニュースキャスター」(超懐かしい~)の主題歌だった「One way Generation」が超好きで、今でもたま~にカラオケで唄ったりしてたのに。。。

急性骨髄性白血病。
確か夏目雅子さんもこれと同じ病気が原因で、しかも28歳で亡くなったかと。。。
別に差別ではないんだけど、お年寄りと比べて若い人が亡くなるのはショックが大きいですね。

ご冥福をお祈りします・・・

なんか、世代によっては本田美奈子が昔アイドル歌手だったこと知らないようですね。
さっきしらべたらベストアルバム出てたので、この機会に聞いてみてください。

「1986年のマリリン」「One way Generation」「HELP」
この3曲は今聞いても絶対に色あせてないと思います!!

ゴールデン☆ベスト

ゴールデン☆ベスト

  • アーティスト: 本田美奈子, 売野雅勇, 中村哲, 船山基紀, 松本隆, 大谷和夫, 秋元康, 新川博, 鷺巣詩郎
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2003/06/25
  • メディア: CD


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「グレアム・ヤング毒殺日記」16歳少女が傾倒した殺人キラーの話 [小説いろいろ]

16歳の女子高生が、自分の母親に猛毒のタリウムを服毒させた疑いで逮捕され、彼女が好きな有名人として「連続殺人鬼 グレアム・ヤング」をあげた事で、さらに注目が集まることになったこの事件であるが、私が「グレアム・ヤング」を初めて知ったのは、今からもう10年近く前かなぁ。

新宿の映画館で確かレイトショー公開された「グレアム・ヤング毒殺日記」。
この映画で初めてグレアム・ヤングの名を知り、映画自体も結構面白かったので、その後この映画の原作ノンフィクションも古本屋で購入し、今でも持ってはいるのだが、まさか、この本というかグレアム・ヤング自体がこんな形で広くお目見えするとは思わなかったなぁ。

グレアム・ヤング 毒殺日記

グレアム・ヤング 毒殺日記

  • 作者: アンソニー ホールデン
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 1997/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

グレアム・ヤングとは・・・

14歳の時に継母を毒殺し、次に実父にも手を掛けたのだが、その途中で犯行が発覚し逮捕される。服役して数年後に出所するのだが、就職先でも周囲と上手くいかずに再び毒殺事件を起こし、再逮捕される。1994年(結構最近まで生きてた)獄中で謎の死を遂げる。死因は未だに不明である…

日本で言えば、近年多発する14歳の未成年による凶悪犯罪事件の海外版って所でしょうか。

14歳の犯罪と言うと、「(凶器による)暴力」による殺害が普通だが、グレアム・ヤングは「薬物」と言う、非常に高度な知識・経験に基づく殺人と言う点、しかも服役後も犯行を続けてと言う点に於いて、犯罪史上稀に見る凶悪な犯罪である。

しかし、映画版なり小説版を見る限りでは、「凶悪犯」と言う印象は希薄なのである。

映画版は、どちらかと言うと「ブラック・コメディ」といった風合いで、「ドキュメンタリータッチの実録犯罪映画」的な感じではないので、結構楽しめる仕上がりになっているし、小説版の方は、グレアム・ヤング本人の日記や告白を元に編集されたノンフィクション小説なので、映画版よりははるかにグロテスクな印象はあるものの、何人も毒殺した凶悪犯的な感じはしない。

何故か?

彼は「殺人」=「死」そのもの自体に興味を持ってのも事実だが、それ以上に「毒」「研究」「観察」と言ったことに興味があったようにも思われるので、私の印象では「殺人犯」と言うよりは、「毒物マニア」「毒物研究者」「死の愛好家」と言った印象の方が圧倒的に強い。

これって、一般的と言うか、正しい道で表現すると「学者肌」になるんじゃないあなぁ。
ちょっと語弊があるかもしれないけど、大学や企業の研究員、研究に携わってる人も基本的には、ある物事に対する「興味」から、それを「研究」「観察」し、それを「解明」するのが仕事かと。

現に、「毒物」や「死体」「死」についてを仕事として日夜「研究」「観察」してる人は、世界中に何万人といるはず。だからと言って、私自身はグレアム・ヤングを美化するつもりも、正当化するともりもないんだけど、今回の16歳の少女に限らず、グレアム・ヤングには熱狂的なファンが多いらしい…

とは言え、やはり「憧れ」を「現実(毒殺未遂&観察)」にしてしまった16歳の少女には、相当の問題がある訳で、一日も早い真相の解明に期待したところですね。

ちょっと話が小難しくなってしまいましたが、今回の毒殺未遂事件の少しでも興味をもった方は、この小説を読んでみることをオススメします。「毒」に魅せられた人間の深層心理が窺えます。
映画版はDVDは既に廃盤になってしまったようなので、レンタルで見てみてください。

オススメ度:★★★☆☆(映画&小説ともに)

グレアム・ヤング 毒殺日記

グレアム・ヤング 毒殺日記

  • 作者: アンソニー ホールデン
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 1997/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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