北斎展ですっかり北斎にはまってしまった~ [雑記いろいろ]
昨日は待ちに待った北斎展にようやく行って来ました!
別に浮世絵の熱烈なファンとかではないけど、やはり日本を代表する画家である葛飾北斎の大型展示会と言うことで、これはもう行かない訳にはいかんわな。
昼の13;00頃に現地に着いたのですが、入場制限がかかっており、なんと1時間待ち!!
昨日はそれほど寒くはなかったけど、それでも1時間の立ちっぱなしで待つのは辛かった。。。
で、やっとの思いで館内に入ったはいいが、当然超混雑してて絵を見るのだけ一苦労でした。。。
でもね、こんなに大変な思いをしてまで、見る価値はあったね。
とにかく、言葉を失う位に素晴らしい数々の展示作品に圧倒されました。
私のお目当ては、やはり一番有名な「冨嶽三十六景」シリーズ。
↑「冨嶽三十六景 凱風快晴」 通称「赤富士」ってやつ。
上記の赤富士は超有名なので、誰もが一度はお目に掛かってるでしょうが、これ以外にも多数の有名な作品が、一挙に並んでる様はなんとも言葉では表現できない感動がありましてね。
今から100年以上も昔の版画が、もう目の前20cm位の所にあるんだからね。
このシリーズには、他にも「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」があり、私的にはこちらの作品の方が興味深かったですね。
これね、写真でみると伝わってこないけど、実物を見るとホントにこの波の表現が圧倒的!
海上に浮かぶ船を今にも飲み込もうとする、波のダイナミックさとか、荒々しさ、そして水の滑らかさや水しぶきが、実写以上の迫力・臨場感を醸していた。
北斎は浮世絵師として有名なんだけど、晩年期は肉筆画の傑作も数々残してて、私の個人的な感想としては、版画よりも、むしろこれらの肉筆画の方は心に残ってます。
↑「鷹」
上記の「鷹」のそうなんだけど、数多くの動物や植物などの「花鳥画」が描かれていて、特に鳥の表現については「え、これって写真じゃないの?」っと思うほど、羽の質感や足筋の表現が抜群だった
今回、約300店ほどの展示品を見て改めて感じたのが、どの絵についても「構図」が見事だった。
私は映画なんかではいつも気にしてるんだけど、映画にしろ絵画、写真、あるいは漫画など、「何か素敵だな」っと感じる視覚体って、すべて「構図」の美しさにあるんだと思う。
「美しいもの」って、人間の目に触れた瞬間、脳に視覚情報が伝達される前に、もう感覚的に「あ、キレイ」「あ、美しい」って感じるんだと思うし、その「美しい」って感じる時のポイントが、「構図」=「物事の全体のバランス」なんじゃないかなぁ。
そのことを今回の北斎展で改めて感じましたね。
頭で理解・解釈する前に、「あ、この絵、超いい」って思った作品は、冷静に頭で考えると、全てが絵としてのバランス(構図)が絶妙でした。
勿論、北斎の作品は構図だけでなく、基本的なデッサンも桁違いにすごくて、細部に至る書き込みや表現は、とても人間の成せる技とは思えなかったけどね。
まあ、そんなこんなで、すっかり、北斎の余韻に浸ってしまった私。
当然のごとく、「何かお土産を買わねば」と、お土産コーナーへ。
ここもね、もうスゴイ人だかりで大変だった。。。
北斎展のカタログにするか超迷ったんだけど、この手の美術展のカタログって、しばらくすると全然見なくなるので、もっと実用的なお土産にすべく、かなりベタなものだけどTシャツを買った。
最初は2枚も買うつもりがなかったけど、どうしても1枚に絞りきれなくて、まあ値段も1枚2500円と超お安かったので、両方とも購入しました。
家に帰って早速試着。かなり満足しております♪特に獅子の方。
北斎展は12月4日(日)までと、あと1週間で閉幕となってしまいますので、都内近郊にお住まいの方は是非に足を運んでみてください。
マジの話、1500円でこれほどの満足感を味わえるのは、めったにありませんよ!必見です!!!
オススメ度:★★★★★
■北斎展の公式サイトはこちら。
http://www.hokusaiten.jp/index_jp.html
あと、北斎関連の書物は沢山あるのですが、やはり入門編とし気軽に入っていくには、石ノ森章太郎先生の漫画「北斎」が断然にオススメですね。
北斎はなんと90歳まで生き続け、その死の間際まで精力的に創作活動をしていたと言うバイタリティの持ち主で、その永きに渡る生涯を漫画ならではの表現で非常に解り易く、しかも浮世絵を思わせるような素晴らしいペンタッチで書かれた、石ノ森先生の名作だと私は思ってます。
オススメ度:★★★★☆
他には、ちょっと変わった趣向ではありますが、高橋克彦先生の「北斎殺人事件」なども、オススメできますかね。北斎の歴史小説ではありませんが、謎に満ちた人生を送ってきた北斎の秘密と現代のボストン美術館で起こった殺人事件との因果関係に迫るミステリー小説です。
高橋先生の「写楽殺人事件」に続く、浮世絵シリーズの第2作になっています。
これもね、ホントに良く出来たミステリー小説ですので、かなりオススメです。
オススメ度:★★★☆☆
この機会に是非読んでみてください~。
いい事聞きました!
絶対行きます、北斎展。
そしてTシャツ買います。
by 猫田 (2005-11-27 22:31)
上野の東京国立博物館でやっているんですねー。
へ~。面白そうですねぇ。
うつ病であまり外に出る気がしない私でも、これ「北斎展」だったら、行ってみたいな~って思いました。
Tシャツを買うかどうかは、別として・・・。
by しゃくれアゴ (2005-11-27 23:48)
はじめまして。以前より読ませていただいておりました。今回コメントもさせていただきます。
北斎に初めて興味をもったのは、小学生の頃、切手収集からだと思います。あと北斎があったかどうか定かではないけれど永谷園のお茶漬けの素に付いていたカード。懐かしいです。広重の東海道五十三次とか。当時いろいろ集めましたよ。
私も「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」この豪快な構図の画が一番好きです。
襲い掛かるような大波なんとも言えずいいです。あの頃、切手の図柄に魅せられて入手してから、じっと見つめていた記憶があります。(笑)
いまさら言うまでもないですが、こういうのを天才というのですね。
東京だけなんですね。私、愛知県なのでさすがに観にいけません。(笑)
これからも、読ませていただきます。楽しみにしております。
by desolationrow (2005-11-28 02:46)
ぬお~~っっ(驚愕の声♪)ピカチュウさん、エロから芸術・・ゲイ術??
まで多彩ですな~! 北斎に興味があったとは!!!
・・音楽にしても、絵や版画・・・
100年以上も昔の作品が、色褪せる事なく人々を魅了する・・
なんてスバラシー事でしょう!!!
それと、北斎って長生きしたのね!!昔の人で90歳まで存命してるって
すっこ゜い事じゃな~い???
by はなママ (2005-11-28 10:41)
>猫田さん
マジでオススメっすよ~
Tシャツもかなりいい感じでしょ?
>しゃくれアゴさん
う、鬱病、大丈夫ですか?
と言う私も、最近かなり鬱気味なので、1人でゆっくり観覧オススメです。
上野公園の紅葉もキレイでしたし、心が和むと思います。
>desolationro.. さん
こちらこそ、はじめまして♪
そう言えば、永谷園の付録についてましたね。懐かしい~
当時は全然興味が湧かなかったのですが、やはりこの歳(33歳)になると、こう言う日本の伝統的なことに興味津々になってきましたね。
名古屋かぁ。。。かなり遠いですね。
私は東京なので不便を感じませんが、美術展にしろ、映画にしろ、他県の方は色々と不便なことあるんですね。。。
>はなママさん
エロから芸術・・ゲイ術??まで多彩ですな~!
↑そうなんですよ~、ただのエロオヤジではないのです!
意外とインテリジェンスなのです!!(自分で言うかぁ?)
あの当時で90歳って、今で言うと120歳位のイメージかな?
でもさ、展示品に80歳の頃の作品とかあったんだけど、「え、この歳でこんなの描くの!?」って、マジで驚くようなのばっかりだった。
やっぱ、本物の天才って違うんだね~
by ピカチュウ (2005-11-28 12:49)
わおっ ニアミス! 姉さん、私も上野にいたざます。
昼前についたものの、既に一時間待ちの行列…。
平日に出直すことにして「華麗なる伊万里、雅の京焼」に予定変更。
半径1㎞以内で、ピカチュウさんと同じ空気 吸ってた!
江戸と言えば、今は亡き杉浦日向子の「百日紅(さるすべり)」もお試しを!
北斎のクソ爺っぷりが笑わせてくれます。
by 新作まだかな (2005-11-28 15:39)
え~、マジっすかぁ!!!超ニアミスじゃん!
「華麗なる伊万里、雅の京焼」、やってた、やってた。
北斎展が早く終わったら、こっちも見たけどとてもそんな余裕なかった・・・
杉浦日向子の「百日紅(さるすべり)」、勿論持ってますよ~。
そうか、こっちもありだったなぁ~。
にしても、杉浦日向子さんの死は残念だったな・・・
by ピカチュウ (2005-11-28 21:07)
シブいですな!。
オイラもゆっくり美術展でも行きたいでやんす!。
by まいけるさん (2005-11-28 21:36)
ピカチュウさんって、幅広いのね~。
尊敬しちゃう。
by nyan (2005-11-28 22:29)
>まいけるさん
たまにはいいもんですよ、心落ち着きますし。
残念ながら愛知方面では開催ないのですが・・・
>nyanさん
尊敬ほどのレベルではないけどね(照)
単に、興味範囲が広いだけなのです。
by ピカチュウ (2005-11-28 23:27)
面白そうですね。
雪舟なら間違いなくダッシュなんですが・・。
ありきたりですが「日本人なら」見ておきたい感じですね。
Tシャツがかなりカッコよくてビックリです。
by arukakat (2005-11-29 00:56)
ありきたりですが「日本人なら」見ておきたい感じですね。
↑そう、そう。
私も今回の展覧会で改めて「ああ、日本人でよかったなぁ・・・」っと、何かしみじみと感じましたね。
Tシャツ、写真以上に実物がカッコいいんですよ。
ここ最近、和モノ柄のTシャツ流行ってるし。
by ピカチュウ (2005-11-29 21:23)
いやぁ、北斎展見に行きたいんですけどねぇ…なかなか機会が。でもあと数日でお開きならば、これは行くしかないですね。しかし…混んでるのかぁ…うーん。
でも、やっぱ日本人なら一度見といて損はないですよねぇ。いやぁ行きたい。家に来てくれないものか。
by 俺 (2005-11-30 01:03)
もう、残すところ4日です!
まあね、興味はあっても行動に起こすのって、大変やもんね。
家に来てくれたらどんなに良いでしょうね。
ネット時代が進むとそれに近いこと出来るようになるかもね。
by ピカチュウ (2005-11-30 19:57)
カイカン時間 延長…しても、まだ混んでます。
平日でも行列30分待ち。
前半の版画はすっ飛ばしても、晩年の肉筆画は必見ですね。
もし私が担当学芸員なら、アダルトエリアを作って
「ウラ北斎展」と称して春画を観せますがねぇ。
↑もちろん、別料金!
by 新作まだかな (2005-12-01 23:24)
今朝「めざまし・・・」で知ったんだけど・・上野の森美術館「ガンダム展」を
やってるらしい・・やたらドでかいオブジェとかあった。 ??
「ピカチュウさん行くのかなあ~?」って思いながら観てました。
・・・7年も!!市川に住んでて、都心へも近~かったのに・・うぅぅっっ
上野動物園・美術館・・行った事ないっすぅ~!!
パンダ・・・観ときゃあ良かった。「いつでも観られるぢゃ~ん」とタカをくくっていた・・おバカな私。花の都・・東京~♪は果てしなく遠くなりました。
by はなママ (2005-12-02 08:45)
お久しぶりです!
Tシャツかっこいいですね!
これって通販でないんですかね。
by lead-an-easy-life (2005-12-06 12:00)
ああっ!私は行きそびれました、これ(T_T)
かなり以前に池袋かどこかでこぢんまりやった時には行ったんですが、その時も異様に混んでいたなぁ。でもこんな格好いいTシャツ売ってなかった。絶対買いのお土産ですよ、これ!いいな〜。
私も北斎というと「百日紅」を思い出します。杉浦さん、亡くなったのもとても残念ですが、ずっと漫画は描いていらっしゃらなかったんですよね。江戸文化研究の方に重点を置かれて。もっともっと漫画を描いて頂きたかったですね〜。
by tap (2005-12-06 22:59)
>新作まだかな さん
前半の版画はすっ飛ばしても、晩年の肉筆画は必見ですね。
↑でしょ、でしょ、
鳥系の肉筆がなんか、ほんとに凄かったでしょ!
「ウラ北斎展」、かなりありかも~~
>はなママさん
「ガンダム展」、行きたかったんだけど、行ってない。
なんか、等身大のセイラさんがあるんだけど、6メートルなんだってさ。
つーかさ、6メートルは「等身大」とは言わねーだろーに。
上野動物園は、姪と甥連れて良く行ったね。
パンダ、実物って結構汚かった・・・
>ふるさん
通販ないんじゃないかなぁ。
私は早速、先週から着まくってます。
友達にもかなり好評なのです♪
>tapさん
北斎って、改めて人気あるんだね~。
Tシャツ、どっかで通販すればいいのにね。
私も北斎というと「百日紅」を思い出します。
↑そうかぁ、やっぱりそっちの方がメジャーかぁ。
私はかなり昔に読んだので、記憶になくって、石ノ森先生にしてしまった。
by ピカチュウ (2005-12-07 09:29)