2005年ベスト10映画発表! [映画いろいろ]
一言コメントを追加しました♪
年も明けたので、昨年公開された邦画&洋画のベスト10を独断と偏見で選びました。
■邦画編■
1位:運命じゃない人
監督・脚本:内田けんじ
出演:中村靖日、霧島れいか、山中聡、山下規介、板谷由夏
監督はほぼ新人、キャストもイマイチ無名。
しかしかがら、練りに練られた秀逸な脚本がホントに素晴らしいく、ここ近年の邦画の中でも最高
の脚本なのではないかと思う。
「パルプ・フィクション」が好きな方なら絶対に気に入ると思います。
未見の方はDVDで絶対に見て下さい。必見!!!
過去の記事はこちら→http://blog.so-net.ne.jp/girigiri/2005-08-12
2位:埋もれ木
監督:小栗康平
出演:夏蓮、登坂紘光、浅野忠信、坂田明、大久保鷹、岸部一徳
「泥の河」で鮮烈なデビューを飾った小栗監督の最新作。
「運命じゃない人」とは対照的に、脚本的な作りこみは皆無で、ストーリーを楽しむと言うより、
「感覚で楽しむ映画」だと思います。
ラストシーンの美しさは絶品!!
過去の記事はこちら→http://blog.so-net.ne.jp/girigiri/2005-08-12
過去の記事はこちら→http://blog.so-net.ne.jp/girigiri/2005-06-26
3位:いつか読書する日
監督:緒方明
出演:田中裕子 、岸部一徳 、仁科亜季子 、渡辺美佐子 、上田耕一
中年男女の20年に渡る「純愛」を描く、大人の為の恋愛映画。
主演の田中裕子&岸部一徳コンビがとにかく素晴らしい!!
過去の記事はこちら→http://blog.so-net.ne.jp/girigiri/2005-08-12
4位:ゲルマニウムの夜
監督:大森立嗣
出演:新井浩文 、広田レオナ 、早良めぐみ 、木村啓太 、大森南朋
私の大好きな作家、花村萬月先生の芥川賞受賞作の映画化。
作品全体の完成度としては決して高くないが、監督やキャストの「本気度」に拍手って感じ。
とにかく、今年一番パワフルで勢いのある作品。
5位:空中庭園
監督・脚本:豊田利晃
原作:角田光代
出演:小泉今日子、鈴木杏、板尾創路、広田雅裕 、國村隼
とにかく、小泉今日子の普通に見えるが、実はキレてる主婦が絶品!
監督が覚醒剤で逮捕されたのが残念でならない・・・
個人的には原作の方が全然好きですけどね。
過去の記事はこちら→http://blog.so-net.ne.jp/girigiri/2005-10-10
6位:ALWAYS 三丁目の夕日
監督:山崎貴
出演:吉岡秀隆 、堤真一 、小雪 、堀北真希 、三浦友和
泣ける。それも1回や2回ではない。もう、ボロボロ泣ける。
作品自体は超ベタな人情モノなので、個人的には決して好きな部類ではないが、やはり劇中で展開される「ザ・昭和」な懐かしさには、心動かれずにはいられない。
「超~泣きてぇぇぇぇぇぇ!!」って方、必見です。
7位:隣人13号
監督:井上靖雄
原作:井上三太
出演:中村獅童、小栗旬、新井浩文、吉村由美、石井智也
明日の映画界を担う若手達の意気込みが感じられて、非常に好感もてる作品。
原作は漫画なんだけど、個人的には映画版の方がずっと好き。
またしても全裸で熱演した小栗君が、役者として一皮むけたんじゃないかなぁ。
過去の記事はこちら→http://blog.so-net.ne.jp/girigiri/archive/c35119
8位:パッチギ!
監督:井筒和幸
出演:塩谷瞬、高岡蒼佑、小出恵介、沢尻エリカ
人間としてはかなり嫌いな部類に入る井筒監督ではあるが、この作品では「流石、ベテラン」って
感じで人情味溢れる作品に仕上げてる。
過去の記事はこちら→http://blog.so-net.ne.jp/girigiri/2005-01-22
9位:カナリア
監督:塩田明彦
出演:石田法嗣 、谷村美月 、西島秀俊 、りょう 、つぐみ
監督は「黄泉がえり」で大ブレークしたんだけど、私的には「黄泉~」は全然買ってなくて、デビ
ュー作「月光の囁き」(畢生の傑作!!)「どこまでもゆこう」等の、小品を買ってます。
この作品もオウム真理教を題材に、「宗教とその子供達」と言う、非常に重いテーマに真向勝負し
てますが、残念ながらテーマがテーマだけに、ちょっと焦点が絞れ切れてないのが残念ではある。
10位:亡国のイージス
監督:阪本順治
原作:福井晴敏
出演:真田広之、寺尾聰、佐藤浩市、中井貴一、勝地涼、原田芳雄、岸部一徳
決して悪い作品では無いんだけど、やはり原作があまりにも膨大だったので、消化不足感は否めな
い感じではあったね。特に「アクション大作」として仕上げているので、やはり限界もあり・・・
やっぱし、阪本監督には「どついたるねん」「顔」等の小規模ながらも味のある、本物の作品を作
って欲しいものですね。
過去の記事はこちら→http://blog.so-net.ne.jp/girigiri/2005-08-12
■洋画編■
1位:エレニの旅
監督:テオ・アンゲロプロス
出演:アレクサンドラ・アイディニ、ニコス・プルサディニス、ヴァシリス・コロヴォス
劇場で見てから数ヶ月経つけど、未だに象徴的なシーンの数々がふっと目に浮かぶ。
「旅芸人の記録」「霧の中の風景」「ユリシーズの瞳」などなど、アンゲロプロス監督の作品は、どれもこれもが印象深い傑作しかないのだが、近年の作品の中でも特にこの作品は素晴らしい。
いつもながらの長回しの撮影による水没する町の風景などは、映画史上に残る名シーンじゃないかなぁ。アンゲロプロス作品をまだ見たこと無い方は、是非観ていただきたいですね。
ただ、所謂「ハリウッド映画好き」の方は要注意。開始15分で寝る事間違いない!!
2位:スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
監督・脚本:ジョージ・ルーカス
出演:ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、イアン・マクデ
ィアミッド
これは、もう今更説明は不要ですね。
とにかく、未見の方は絶対に観てください!
これを見ずして、2005年は終われませんよ~。
過去の記事はこちら→http://blog.so-net.ne.jp/girigiri/2005-07-10
3位:ヴェラ・ドレイク
監督:マイク・リー
出演:イメルダ・スタウントン、フィル・デイヴィス、ピーター・ワイト、エイドリアン・スカー
ボロー
ホントに地味中の地味な作品ではあるけど、映画としての本質を余すところなく掬い取ってることは間違いないでしょうね。
人情味溢れる主人公のおばさんが「意外な結末」を迎えるシーンは、今でも私の心の奥底で静かな鐘を鳴らしつづけています・・・
過去の記事はこちら→http://blog.so-net.ne.jp/girigiri/2005-08-12
4位:ミリオンダラー・ベイビー
監督・音楽:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン
これも今年を代表する1本なので、説明は不要でしょうね。
この作品を見て安楽死に興味を持った方は、是非、8位の「海を飛ぶ夢」を観てください。
同じテーマながら、そのアプローチは全然違いますし、その多様性こそが「映画の面白さ」なのではないかと、私は感じました。
過去の記事はこちら→http://blog.so-net.ne.jp/girigiri/2005-05-29
5位:バタフライ・エフェクト
監督:エリック・ブレス 、J・マッキー・グルーバー
出演:アシュトン・カッチャー 、エイミー・スマート 、ウィリアム・リー・スコット 、エルデン
・ヘンソン
「えー、こんなオチってありかよ~~~!」って、思わず叫びたくなる、本当に心切ない話。
最初はB級サスペンス映画かと思っていたのですが、この映画は決してそうではありません。
「愛」について描いた、心切ないラブストーリーなのです・・・
過去の記事はこちら→http://blog.so-net.ne.jp/girigiri/2005-05-24
6位:バッド・エデュケーション
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル 、フェレ・マルティネス 、ハヴィエル・カマラ 、ルイス・オ
マール
「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」(傑作!!)のアルモドバル監督が、スキャンダラスな自身のことを描く私映画(?)
作品形態はサスペンス調なんだけど、そこはアルモドバル監督。美しき主人公達によるドロドロの恋愛劇あり、歪んだ幼児愛あり、寂しい悲劇ありと、もう、ホントにスゴイです!
7位:復讐者に憐れみを
監督:パク・チャヌク
出演:ソン・ガンホ、シン・ハギュン、ぺ・ドゥナ、イム・ジウン、イ・デヨン
昨年も数多くの韓国映画が公開されましたが、私的にはダントツにこの作品が好きでした。
「オールド・ボーイ」の前作と言うことで、作品としての「荒さ」が目立つのは事実ですが、逆にその「荒さ」が作品全体に深みを与えてると思います。
「私の頭の中の消しゴム」なんかの、10倍は面白い映画です。
ただし、カップルでは見ないでね。超「痛い」「怖い」映画なので・・・
過去の記事はこちら→http://blog.so-net.ne.jp/girigiri/2005-02-13
8位:海を飛ぶ夢
監督・脚本:アレハンドロ・アメナーバル
出演:ハビエル・バルデム 、ベレン・ルエダ 、ロラ・ドゥエニャス 、クララ・セグラ 、マベル・リベラ
4位の「ミリオンダラー・ベイビー」でも扱われた「安楽死」について、この作品では真向から描いてる所がまずスゴイ。特に主演のハビエル・バルデムによる全身麻痺患者役は、「これってホントに演技なの???」って思うほど完璧です。
9位:ある子供
監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ 、リュック・ダルデンヌ
出演:ジェレミー・レニエ 、デボラ・フランソワ 、ジェレミー・スガール 、ファブリツィオ・ロンジョーネ
昨年のカンヌ映画祭で2度目のパルム・ドール大賞に輝いた、「ロゼッタ」「息子のまなざし」による無軌道な少年少女のお話。
ストーリー自体は非常にシンプルだが、いつもながら心が痛く、そして寒くなる、なんとも後味の悪い作品ではあります。
10位:亀も空を飛ぶ
監督:バフマン・ゴバディ
出演:ソラン・エブラヒム、ヒラシュ・ラーマン、アワズ・ラティフ、サダムホセイン・ファイサル
戦況下で生きる少年少女たちのお話。9位の「ある子供」と同じように少年少女たちの話なんだけど、こちらの方は貧しい、厳しい状況下で必死に生きる姿がなんとも・・・
こうやって改めて振り返って見ると、改めて「よく観てるなぁ」っと自分で感心してしまう。
もう、こんな生活を10年以上続けてるので、きっとこれからも死ぬまで続くんだろうなぁ・・・
数多くの映画の中から、「何を観ようか迷っちゃう」って方は、是非参考にして下さい。
年間100本以上を10年以上続けてる訳ですから、まあ、それなりに目は肥えてると思います。
とは言え、私見ですので「観たけどつまんなかった!」っと言われても、責任は取りませんヨ♪
うわぁ~、これ書くの時間かかったでしょう?拍手モンですよ!!
ミリオン…とバタフライ…がランクインしてくれて嬉しいデッス♪あぁ、SW ep.3て、去年だったっけ。なんかもうずいぶん昔に観たような気分です。
一言コメントも楽しみにしていま~す。
by ojou (2006-01-10 23:50)
うを~~~!すごい!!お疲れさまでした・・・・
あ。あけましておめでとうございます^^今年もよろしくお願いします。
by aiaiai (2006-01-11 11:30)
お疲れ様でした そして寒中お見舞い申し上げます
(11日過ぎてしまったので。。。おそくなりましたっ)
コメントはそれぞれ読ませていただきますよっ
大変でしたねぇ
今年は月に1本は映画みたいなって思っていますっ
こちらのブログから いい影響をうけてますっ
今年も楽しみにしています よろしくお願いいたします!
by kn (2006-01-11 11:32)
>ojouさん
いや~、ホント時間掛かったよ。
しかも、部屋が超寒いので手はかじかむし。。。
「SWE3」、確かに昔のような気がするね。私なんか2回もみたのでなおさら。」
>aiaiai さん
ホント、ぐったり疲れまくりでした~
こちらこそ、あけおめです~~~。もう遅いか(苦笑)
>kn さん
11日なると、寒中見舞いなんですね。
折り返し、寒中見舞い申し上げます!
映画、月1くらいでは見てくださいよ~
私も絶対損はさせないような、オススメをしていきますので!
by ピカチュウ (2006-01-11 20:47)
これ参考になりますね。今年は映画もたくさん見たいな~と思います。
by junper (2006-01-13 18:42)
是非に参考にしてみて下さい。
今年も100本は見まっせ~!
by ピカチュウ (2006-01-13 20:47)
アルモドバルがランクインしている〜!
彼の作品って、妙な後味があるよね。
俳優陣もキョーレツな顔の人が多いし(笑)
年間100本て、3日に1本ペースですよね? う〜んスゴイ。
私はビデオ派なんで、2〜3年ズレてるみたい。
あ、今年も期待してます。ヨロシク!
by 新作まだかな (2006-01-14 02:24)
コメント追加うれしい♪
13号の「漫画より映画の方が好き」ってのが気になります。。
大体逆がふつーですよね。
限定純君好きとしてはやっぱALWAYSははずせないかなぁ~~~!
by aiaiai (2006-01-14 11:08)
おつかれさまでした!!
ガムも去年映画100本を目標にしてたんですけど無理でしたorz
個人的に好きだった映画がランク外でちょっと残念でした(;_;)
運命じゃない人をまた見たくなりました。
今年もおピカさんの映画レビュー楽しみにしてます♪
by chewing_gum (2006-01-14 13:44)
はじめまして。
いつも、コソコソ見ていますw
今回は大長編だったので、お疲れ様が言いたくてw
私の頭の中の消しゴムは見ていないのでしょうか?
とても良いですよ~
私の感想は、
http://catcamera.seesaa.net/article/11300981.html
by タカ@下北沢~霞ヶ関 (2006-01-14 23:43)
>新作まだかな さん
アルモドバル、ホントにあく強いんだけど、何か残るんだよなぁ。
この作品も相当にきちゃってますよ~
年間100本て、3日に1本ペースですよね? う〜んスゴイ。
↑つーか、見るときに1日3本見てるんだけどね・・・
> aiaiaiさん
ホントに漫画より、良かったっすよ!
ALWAYS、純君かなりいい味出してました。ボロ泣き・・・
>gum さん
年間100本って、結構ハードル高いかもね・・・
やはり、私の場合は10年の積み上げがありますので。
個人的に好きだった映画がランク外でちょっと残念でした(;_;)
↑えー、これ何?かなり気になる~~~!
>タカ@下北沢~霞ヶ関さん
こちらこそ、初めまして~
長編だったので、マジで疲れております・・・
「私の頭の中の消しゴム」、勿論見てますよ~。
でもね、私的にはちょと「甘すぎ~っ」って感じで、入り込めなかった・・・
by ピカチュウ (2006-01-15 20:36)
おお!!
こういう記事大好きです。
<人間としてはかなり嫌いな部類に入る井筒監督>
↑ここに大うけしちゃいましたww
確かに~~~w
by nyan (2006-01-17 19:35)
喜んで頂いてなによりっす。
↑ここに大うけしちゃいましたww
確かに~~~w
↑でしょ、でしょ。
同じ思いの人、かなり多いと思うなぁ。
by ピカチュウ (2006-01-17 21:08)